撮影地 カナダ 北西準州 ツクトヤクーツク(Tuktoyaktuk)
(2001.3.20)
ツクトヤクーツクは、北極海沿岸にあるイヌイットの町。
この日の最低気温はマイナス40℃で、私の旅行中、最も寒かった。
前日の天気予報では、予想最低気温マイナス57℃などと言っていたので、
多いに恐怖していたのだが、幸いそこまでは寒くならなかった。
しかし、やや風も吹いていたので、体感温度はますます低く、
いくら厚着をしていても、体力を消耗する。
撮影後、町に戻ろうと、ほうほうのていで車に戻ると、
いつの間にパンクしていたのか、
一つのタイヤの空気が抜けてしまったいた。
タイヤの交換をする気力もなかったので、
すこしぐらいなら平気だろうと、ゆっくりと車を走らせようとしたところ、
むむ、なぜか車が前に進まない。
パンクしたタイヤは、カマボコの断面のように、
底が真っ平らになっている。
パンクに気付かずに、数時間、その場所で夕食の支度をしたり、
オーロラの撮影をしたりしていたため、
タイヤがカマボコの断面型で凍りついていたのである。
。
タイヤは円形だからこそ回転できる。
カマボコでは回らないのも無理はない。
その晩はそこで野宿をした。
■撮影データ
カメラ : ニコンFM10 絞り : F1.4 開放 露光 : 15秒 フィルム : プロビア100F +2増感 フィルムスキャナー : Minolta Dimage Scan Dual F2400