日本最北の湖、久種湖。
対岸に見られる、丸みを帯びたなだらかな斜面は「周氷河地形」の一種である。
土壌中の水分が冬期には凍結して岩石を砕き、
夏期には溶融して土砂をながすことを繰り返した結果、
もともと平坦だった地形がなだらかな斜面に変化したものだ。
過去の山火事のため、周辺には大きな木が生えていない。
気候が厳しいため、ひとたび森が消滅すると、なかなか再生しないのだ。
現在、礼文島では間伐材で風よけを作り、
その中に苗木を植えるなどの工夫をして、
森を再生する努力がつづけられている。
撮影地 北海道 礼文島
Rebun Island, Hokkaido, Japan
(2007年6月)