北キプロス写真館 ゴシック建築のモスク

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ガズィマウサを代表する古い建物、ララ・ムスタファ・パシャ・ジャーミイ。
 

この建物、そもそも初めはローマ・カトリックの大聖堂として建設された。

14世紀、十字軍の末裔たるルシニャン王朝が国を治めていた
キプロス王国時代ののことであった。

ルシニャン家の出身国であるフランスはランスの大聖堂から強い影響を受けたゴシック建築だ。

当時の名前を聖ニコラス大聖堂といった。
 
 

ルシニャン王家のあとは、同じくローマカトリックのヴェネチアが
キプロスを支配したが、
1571年にはオスマン・トルコ帝国が
キプロスを奪い取った。

オスマン・トルコ帝国は住民の多数をしめるギリシャ正教徒の信仰を許す一方、
ローマ・カトリック教徒からは教会や建物を没収し、
モスクに改造したり、ギリシャ正教徒に売却したりした。
 

戦争の被害で双塔を失っていたこの教会は
イスラム教のモスクに改造されて、
双塔の代わりにイスラム風のミナレット(尖塔)が追加され、現在の姿になった。
 

現在の名前をララ・ムスタファ・パシャ・ジャーミイという。
ララ・ムスタファ・パシャとはキプロスを攻略したトルコ軍の司令官の名前である。
 
 
 


 
 

また、ガズィマウサ旧市街はトルコ人の居留地になったそうである。
 
 

撮影地  北キプロス ガズィマウサ ララ・ムスタファ・パシャ・ジャーミイ(聖ニコラス大聖堂)
 Lala Mustafa Pasha Camii (St. Nicholas Cathedral), Gazimagusa, North Cyprus
(2006年3月)