世界の七不思議の一つ、女神アルテミスの神殿。
紀元前550年ごろに造られたこの神殿も、
今ではほとんど原形をとどめておらず、
アルテミス神殿「跡地」といった程度になってしまってはいるが、
かつては127本の円柱が立ち並ぶ壮大な建造物であったという。
左側の丘の上には城塞、丘の麓には1374-1375年にアイドゥン侯国によって建てられたモスク、
その右斜め上には6世紀にビザンチン帝国のユスティニアヌス1世によって建立された聖ヨハネ教会が見えている。
古代ギリシャの女神アルテミスの神殿(跡)、キリスト教の教会、イスラム教のモスクと、時代ごとにこの地で信仰された宗教の施設が一望にできる。
わずかに修復されたアルテミス神殿の円柱の上にはコウノトリが巣をかけていた。
セルチュク市内のエフェソス博物館に収蔵されているアルテミス像。
撮影地 トルコ セルチュク/エフェス
Selcuk/Efes, Turkey
(2006年4月)