遺跡ネコとケルスス図書館。
観光地には、当然のことながら、カメラを持ってきている観光客が多い。
面白いもので、誰かがよさそうな被写体を見つけ写真を撮っていると、
うんなるほどこれはいいとばかりに、他の人もマネをして写真をとりだすものだ。
私が遺跡ネコに目をつけ写真を撮りはじめると、たちまちカメラを持った人たちが集まってきた。
私はデジカメの他に一眼レフも持っていたし、一眼レフはレンズ交換もしたい。
そういった作業をしている間、ネコの前に立っていては悪いような気がした。
じゃ、お先にどうぞとネコの前からどいたが最後、
その人が写真を撮っているのを見て他の人もやってきて、
またその人が写真を撮っているのを見てまた他の人もやってきて、
次から次へと写真を撮りたい人が集まってくるので、
もうぜんぜん私の順番など回ってこないのだった。
「ああ、俺が見つけたのに、今まで無視してくせに俺が見つけた途端あつまってきて、俺のネコに何をする!」
いつまでたっても人がいなくなる気配はなかった。
まあ、仕方ないので、人がいなくなったらゆっくり撮ろうと、とりあえずその場から離れて、
振り返ってみると、今度は少年がネコと闘いだしていた。
この場面はぜひともカメラに納めたいところだったが、
近くで少年の親も見ていたので、それも自粛してしまったのだった。
撮影地 トルコ エフェス遺跡
Efes, Turkey
(2006年4月)
* カメラ:ルミックスDMC LX-1
* アスペクト比:16対9