ホーチミン市にあるベトナム戦争についての博物館。
黄色シャツの女性の頭上にあるのが沢田教一氏撮影の
ピュリッツァー賞受賞作品「安全への逃避」。
この博物館には、西側のカメラマンが米軍・南ベトナム軍に従軍して撮影、
戦争の悲惨さを世界に訴えた写真が多数展示されている。
米軍にしてみれば、取材をさせた自分たちが非難されて、
自由に取材できないベトコン・北ベトナムの方が贔屓されるのも
不公平な話だっただろう。
そちら側の戦争も悲惨さにかけては相当なものだったろうから。
米軍はこのようなことを教訓にしたのか、その後の湾岸戦争などでは
記者のコントロールに腐心していたようだ。
ここはホーチミン市でいちばん観光客の多い博物館である。
アメリカ人とおぼしき方々も多かった。
学習中の学生。
タイガーケージと呼ばれていた、悪名高い牢獄を再現したもの。
世界中から集められた反米ポスター。
その他、もっと残酷な写真やシャム双生児の
ホルマリン漬け標本などもあったが、掲載自粛。
政治宣伝用の博物館なので撮影は自由だった。
撮影地 ベトナム ホーチミン
Ho Chi Minh, Vietnam
(2007年11月)